市川税務署長 島津留利子氏による講演会及び東京国税局による税務職員採用説明会 | 東京経営短期大学

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2024.12.25市川税務署長 島津留利子氏による講演会及び
東京国税局による税務職員採用説明会

令和6年11月28日(木)9時から東京経営短期大学において、経営総合学科の学生を対象として、市川税務署長 島津留利子氏による講演「財政を考える~これからの社会に向かって」及び東京国税局総務部人事第二課総務専門官による税務職員の採用説明が行われました。

はじめに、島津留利子氏から自己紹介とともに、東京国税局管内に84ある税務署中6名の女性署長のお一人としてのご経歴を踏まえ、「税務署における仕事のやりがい」についてお話しいただきました。税務署はワークライフバランスが取れ、残業が少ないなど女性が働きやすい職場であり、女子学生にも応募していただきたいというエールが送られました。

本題の「財政について」では、「なぜ税金が必要なのか」また「なぜ納税の義務が憲法で定められているのか」と問題提起され、「財政を考えることの重要性」を強調されました。そして、私たちが「財政を考える」ために必要な事実として、日本の「厳しい財政事情」について、各種の統計データをもとに詳しく教えていただきました。

未来のために、今、私たちは何をすべきか、そして、そのために、日本の財政の健全化を「将来のジブンゴトとして考える」ことの重要性について語ってくださいました。学生は、自分たちの将来に待ち受けている厳しい現実に目を覚まされ、真剣に耳を傾けていました。
つづいて、「ゆかりのレジェンドと税」と題し、市川市・浦安市ゆかりのオリンピック・パラリンピックの金メダリストの紹介とオリンピックやノーベル賞等の報奨金に所得税が課税されるか?という興味深い税金のお話しもしてくださいました。

第二部の税務職員採用説明会では、税務署職員の仕事の内容について、ある税務職員の一日の働き方の動画も投影して説明していただきました。船橋市にある研修所等における充実した研修制度、1年間の研修終了後の給与は行政一般職よりも高くなることや勤務時間は8時30分に出勤し17時には退庁できるというホワイトな職場であることなど、東京国税局管内(東京都・千葉県・神奈川県・山梨県)における税務職員の仕事の魅力に加え、採用試験(受験資格として日本国籍が必要)について教えていただきました。

最後に、市川税務署での確定申告アルバイト募集(1月~3月までの短期)についても紹介がありました。

講演会終了後のアンケートでは、大多数の学生が「日本の財政問題に関心を持つようになった」、「日本の財政状況について以前よりもよく理解できた」と回答し、42名の学生が「国税庁(税務職員)」を就職先として検討したいと思う」と回答しました。今回の講演会・採用説明会に参加した学生は、日本の財政について多くのことを学ぶと同時に、将来の職業に関する一つの選択肢として、税務職員についても知見を得ることができました。