2024.02.28[ヨーロッパ研修]イタリア・幼児教育センター訪問
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先日のヨーロッパ研修時に訪問しました、イタリアの幼児教育センターの記事が、
ペルージャ市教育委員会のホームページに掲載されました。
[ペルージャ市教育委員会ホームページ]
https://perugiaeducare.it/tiglio-tokyo-le-distanze-si-annullano/
以下翻訳文
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ティリオ-東京:遠距離を乗り越えて
2月7日(水)、イル・ティリオ・チャイルドフッド・センターで、イタリアの学校制度とティリオの教育現場を視察するために東京より来訪したペルージャ外国人大学一行との有意義なミーティングが行われた。
午後3時半頃、教育コーディネーターであるブルーノと保育士のダニエラが、保育園のホールで視察団を迎い入れ、ささやかなウェルカムケーキと飲み物が提供された。今回の訪問では、ペルージャ外国人大学日本語科の東城教授が、前夜東京から到着した東京経営短期大学こども教育学科2年で卒業を間近に控える学生3名とともに随行した。
お互いの自己紹介のあと、簡単な食事をし、歴史のある暖炉の前で記念撮影をした。暖炉の歴史と石造りの棚に飾られた彫刻に関する話を視察団は聞き入れていた。席についた後、教育学や教育システムについて議論を行った。本センター担当者によって、イル・ティリオ・チルドレンズ・センターの現状に言及したうえで、現在の保育空間や時間がどのように設定されたかという歴史的経緯も説明した。
担当者の一人であるダニエラは、「子どもたちが未来の大人ではなく、すでに人生の主役として活躍していると認識させることが重要である」と主張した。
本センターの目標として、日々男女間の自主性を重んじ、子どもたちがのびのびと経験できることを共有した。例えば、レジオ・エミリア保育園では環境を第三の教育者と位置づけており、幼児を取り巻く環境に焦点を当てている。当保育園では、「コーナー」という年齢制限を設けない5つのクラスを展開している。各コーナーでは、様々な年齢層の幼児が滞在し、各年齢の創造性に基づいた総合教育を実施している。また、屋外教育に焦点をおき、遊戯に限定しない本格的な屋外教育空間のための整備緑地が存在している点を説明した。
日本から来た学生は自国の保育士研修と教育制度について自問していた。日本では保育士として、2年間実習を交えた研修を受けるとのことである。基礎科目からはじまり、その後、より専門的な分野を学ぶという。日本の教育制度は、さまざまな年齢層を明確に分け、区別しているため、我が国の0/6統合システムとは大きな違いがあるようである。
議論後、視察団は保育施設をガイド付きで見学した。子どもたちが好奇心をもって日本からのゲストを迎え入れていた様子が印象的であった。施設内の特徴的な教育設備も体験した。特に、さまざまな素材を使ったアトリエや、オーバーヘッドプロジェクターを使った光の実験室では、素材の組み合わせでどんなことができるのか、興味津々の様子であった。施設見学を通して、子どもの成長につながる遊びや探検はどのような環境でつくられるのか、改めて考える機会を設けることができたのではないだろうか。